LiB-log

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2016年の未来予想図 〜パターンを知りパターンにハマらない〜

今日で年末年始の休暇も最終日、
明日からは、いよいよ2016年の仕事初めとなります。

大勝負の2016年、
LiBグループには、どんな未来が待ち受けてるのでしょう?


yosuke-lib.hatenablog.com

前回に書いた、2015年の総括Blogでも言及しましたが、
2016年のLiBグループのテーマは

パターンを知り、パターンにハマらない」だと思っています。

要するに、
急成長企業の成長期に潜んでいる落とし穴(パターン)に対し、

適切な知識を持ち、
出来る限りの予防を備え、
それでも陥った場合には心血を注いで脱出し、

兎にも角にも、
この勝負の2016年に失速しないこと。

これがLiBグループの2016年のテーマです。

この落とし穴に陥り失速すれば、
描く成長を実現するには、数年の歳月が必要となるでしょう。

しかし、
パターンを知り、パターンにハマらないよう
全員で努力し、回避し、速度を維持できれば、

1年後には、
LiBグループは、目覚ましいほどの成果と
打ち出し角度を実現していると思います。

では、これから待ち受けている落とし穴(パターン)とは何なのか?

僕は前職トレンダーズで、
まさにこのフェーズを四苦八苦しながら切り開いてきたので
この先に待ち受けているパターンは、なんとなく予想がつきます。

この辺りからは、完全に社内向けの内容になるので
このBlogでは、要点だけ簡単に書いて

詳しくは、2016年のキックオフにて
全社員にきちんとプレゼンしたいと思います。

ーーーーーーー

パターン①
拡大への疑問と、やりがいの喪失

業績が急拡大するフェーズになると
それが嬉しい反面、その急拡大がトレードオフで生じさせる
「顧客期待と、現状クオリティの乖離」や
それが生む「顧客期待への対応不安」が大きくなり、
結果として「こんなに急いで成長する必要があるのか?」という疑問が生まれます。

そして、それがさらに進化すると
「自分はもっと顧客に向き合いたい(=速度よりも質を大事にしたい)」
という論に進化し、結果としてやりがいの喪失につながります。

しかし、スピードを落とせば質が上がる訳でもなく、
逆に言えば、スピードを落としたベンチャーに待っているのは死のみです。

大事なことは
「高いスピードの中で、顧客期待との乖離を埋め続ける」という
地道な作業だけです。


パターン②
会社のビジョンと、日々作業の乖離

事業が加速度的に成長すると、
全員が、恐ろしいほどに忙しくなります。

充実していると言えばそれまでなのですが、

中には、自分がいま担当している【地道な作業】と
会社が掲げている【ビジョン】が繋がらずに
「私は、いま何の為に、何を頑張っているだろう?」と
迷子になるメンバーがあらわれます。

でも、どんな事業
最初から理想的な価値を提供するなどありえません。

大きな未来に向けて
1つ1つレンガを積み上げて行くからこそ、
気がつけば、他社を圧倒するレベルのサービスが提供できるのです。

世界中を繋げる、と言っているFACEBOOK
最初は大学内の学生名簿からのスタートです。

それが、他の大学にも広がり、
世界にひろがり、色々な機能が増え、今に至るのです。

未来と現実のギャップを、日々の努力で埋めて行くこと

これが事業の本質なんだと思っています。


パターン③
知らない事が生む不信と、不信が生むレッテル張り

メンバーが急拡大し、
オフィスなども物理的に離れると、
単純にお互いの相互理解が薄まります

相互理解が薄まった状態というのは
想像以上にやっかいです。

すごく単純な例ですが、
例えば、ご家族の体調が不安定になっているメンバーがいるとして、

その事実を知っているのといないのでは

そのメンバーが、会社の飲み会に参加しなかったり、
仕事中も、不安そうに携帯を眺めていた時に
感じる印象は異なると思います。

知らなければ
飲み会に参加しなくて、付き合いが悪いとか、
仕事中にテンション低いけど大丈夫?とか、

不要な不安や不信を芽生えさせると思います。

要するに、
人の言動なんて、その背景次第で捉え方がいかようにも変わるモノなので
相互理解が減ると、特定の言動だけを切り取って、

あの人はこうだ、とか
考え方が合わない、甘い、違和感がある、などと
不信に繋がり、最終的にはその人物への印象(レッテル)に繋がります。

組織がぎくしゃくしたり、
仲が悪くなったりするのは、だいたいこのケースです。


パターン④
成長が生む勘違い

これは単純です。

世の中のリーディングカンパニーから見たら
蟻んこ同然の自分たちにも関わらず

社内の達成率や成長率に目が取られて
勘違いし、結果、慢心を生んだり、仕事が雑になります。

その結果、クレームが増え、
火消し対応に追われ、足下をすくわれます。


パターン⑤
新メンバーと旧メンバーの対立構造

続々と増え続ける「優秀な中途採用メンバー」に対し、
素直な負けん気と、ライバル意識で戦えれば問題がないのですが

入社順や、現状の役割といった要素が素直さを邪魔して、
対立構造が起きがちです。

本来は、優秀な仲間と切磋琢磨できる環境ほど
自身にとって理想的な成長環境は無いし、

優秀な仲間が、自分の乗っている船の勝率を上げてくれるほど
人生が加速する事も無いはずなので、

このような状態は、単純に視座が下がっているだけです。

中小企業の椅子とりゲームなんて、本当に意味がない。


パターン⑥
スピード重視のえいや採用と、ビジョン浸透の希薄化

事業進捗を優先するあまりに
前職企業のブランドや、履歴書上のスペックだけで
「えいや!」と採用してしまう事が往々にしておきがちです。
(今のところLiBでは大丈夫ですが)

結果、ビジョンや事業への共感度の低いメンバーが増え、
組織の熱量や、一体感が一気に希薄化します。

そうすると、組織全体が嫌な雰囲気に飲み込まれて
最悪の場合は、ネガティブな雰囲気に持って行かれます。

そのタイミングでも、事業が伸びていればまだ救われるのですが、
事業が苦境に立った際に、ビジョン共感が無い社員は、例外無く辞めます。

そして次々と、船を降りて、雑に辞めて行く社員たちを見て
当初の社員たちも大きく傷つきます。

これは絶対に避けなければいけない事態です。


パターン⑦
ドルマネジメント不全

これが、多くの企業において
成長期の一番のやっかいごとだと思います。

要するに、今までは「経営陣+メンバー」という
2階層構造だった組織が、

人数が増え、2階層構想だと
どうしても目が届かなくなる中で、

経営陣の意思やビジョン、戦略を心底理解し、
自分の言葉で語り、現場で意思決定をするミドルマネジメントが居るかどうか。

これが、成長期を乗り越えられるか失速するかの、一番の分かれ道だと思います。

ドルマネジメントの強化

これは、2016年のLiBの最注力テーマです。


パターン⑧
現状維持バイアスとの戦い

根本的に、人は変化を嫌う生き物です。

その変化が、本当であれば望ましいものであっても、
感情的には変化を避けるのが人間だと思います。

組織が急拡大する時期は、
メンバーの数や顔ぶれはもちろん、

組織の雰囲気や文化、
数字や業績への意識、
お互いの関係性、
働くオフィスや、位置関係

など、多くの物が変化します。
その際に、気をつけなければいけないのが現状維持バイアスです。

端的に言えば、
特に根拠のある理由もなく

「昔の方が良かった」
「いつの間にか変わってしまった」
というネガティブな感情が生まれがちです。

喜んで変化し、変化を楽しむ精神的な強さを持てるかどうか。
これが大事だと思っています。

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書き出すとキリがないのですが
大きな点だとこの辺りが、2016年にLiBを待ち受けている落とし穴です。

経営陣とメンバーで一枚岩となり、
これらのパターンをきちんと勉強し、ハマらないよう心血を注ぎ、

結果として、
あり得ない成長を実現する2016年にしたいと思います。


僕自身、経営者として大きな勝負の1年になるので
個人的には健康習慣の仕組み化と体力増強をテーマにして
この1年、走りきりたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願いします!