LiB-log

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2015年における光と陰

明けましておめでとうございます。

昨年お世話になった皆様、
本当にありがとうございました。

2016年度も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

新年1回目のブログ投稿という事で、
2015年の振り返りを記載しようと思います。

2016年の展望については、また別の記事で書きます。

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振り返れば、
2015年はLiBグループにとって
大きな飛躍となった1年でした。

ひと桁だった社員数は30名を超え、
有期スタッフも入れれば50名を超える規模に。

月次業績も、前年比で10倍以上の規模になりました。

LiBz CAREERの会員数も前年同月で約4倍、
気がつけば数百を超えるクライアントとパートナーに恵まれ、
日々、多くのキャリアチェンジが実現しています。

資金面においても
合計で3億を超える資金も調達し、
心強いビジネスパートナーにも恵まれました。

そして、HRアワードで優秀賞を受賞したり
多くのTVやメディアに取材頂く機会も増え、
会社の知名度も飛躍的に向上したと思っています。


また社内の体制整備も一気呵成に実現しました。

会社のビジョン、
行動指針(PRIDE)も定め、

人事評価における職級グレードや、
査定フロー、労務契約などもゼロから構築し、

また全社を挙げて取り組んだ
採用力強化プロジェクトも大きな成果に繋がり、

なんと11月12月の2ヶ月だけでも
有望な仲間(入社予定者)に
13名もの内定→承諾を実現する事ができました。


2015年の正月に、
僕は当時まだ一桁しか居なかったLiB社員を前に

2015年はLiBにとって第一の成長期となる。
企業の成長期を中から味わえるチャンスは早々ない。
こうやって事業は伸びるのか!
会社はこうやって拡大するのか!と身を持って体験して欲しい。
そしてその経験を自分の宝としてほしい

と伝えました。

その言葉通り、
まさに2015年はLiBにおいて
プロダクトグロース、業績、内部体制、知名度、ブランディングなど
多方面において、

まさに「メキメキ」と音を立てるように
会社が成長した、第一次成長期であったと思います。

2015年、LiBに関わり、
お力添え頂きました多くの皆様に
改めて、深く御礼申し上げます。

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一方で、悔しかった事や
間一髪でギリギリ危なかった事もありました。

大きな反省としては

①創業メンバー(子会社役員)の離脱
②社内コミュニケーションにおけるプロ意識欠如
③難航した資金調達プロセスと、資本業務提携のシナジー未創出

の3点です。


まず1つ目に、
昨年で一番辛く、苦しかった反省としては

共に創業前からLiBを企画し、
一緒に起業した創業役員の1名が
会社を去る形となりました。

そこに至るまでには
いくつかの理由が複雑に絡み合っているので
説明が難しいのですが、

本質的には、
僕の社長としての力量不足だったと思っています。

彼自身の成長速度と事業の成長速度のバランス、
彼に求める責任の重さと家族事情などのバランス、、など
僕自身が、もっと配慮できた点があったと反省しています。

事業責任者として事業の舵を取ることも、
そして経営者として立ち振る舞い、意思決定する事も
全てが初めて尽くしだった彼に対して、

少なくとも上場まで含めて
会社経営を7年間舵取りをしてきた自分が

同じ目線で同じ役員と言う立場を要望するたけではなく
他に出来た事があったのでは、と。

事業や会社の成長速度と
創業メンバーの成長速度に乖離がでて
ひずみが生まれる事は、

起業においては
「よくある出来事」の典型例だと思いますが、
それが分かっていても回避できなかった事は
やはり自分としては悔しかったです。

最後、家族の不幸も重なり
業務責任と家族責任の狭間で苦しみ、
その結果として会社を去る決断をした彼に対して、
自分は、社長としての非力さを打ち付けられました。

この出来事は、
僕がLiBの社長を続けて行く以上、
一生忘られない、大きな反省となりました。

自分が経営者として常に心がけている事の1つに
パターンを知り、パターンに嵌らない
という言葉がありますが、

今回のケースは、パターンを知っていたにも関わらず
回避する事が出来ませんでした。

2016年は、組織と事業が拡大した分、
今まで以上に、おおくの「落とし穴(パターン)」が待ち受けています。

パターンを知り、パターンに嵌らない
この言葉を今一度じっくりと噛み締めて、2016年に備えようと思っています。


そして、彼が去った結果、
彼が統括していた事業の進捗にも大きな影響を及ぼし、
メンバー達には、数ヶ月とても苦しい想いをさせてしまいました。

ただ、そんな一番辛い時期にも
一番踏ん張り、頑張り続けてくれたのも
そのメンバーたちでした。

絶望的に悔しかった10月、11月を経て
12月に全員で達成を実現し、
大きな成功体験を得られた事は
去年で1番嬉しかった出来事かもしれません。


そして2つ目の反省は
「社内コミュニケーションにおけるプロ意識欠如」です。

LiBは、色眼鏡抜きにみても非常に社内コンディションがよく
社員同士もとても仲が良く、空気もエネルギーに満ちた環境です。

そして互いが、互いの努力を讃え合い
応援し合い、支え合う文化は、もはやDNAレベルに根付いています。

その一方で、それらの逆作用として、
互いが、お互いをプロとして律しあい、

お互いに厳しい要望をぶつけあったり、
指摘しあったり、という「厳しい会話」が
まだまだ苦手です。

要するに、
組織の精神年齢がまだ幼い状態であり、
発信側も、受け手側も、プロ意識に欠けるシーンが少なくありません

これもひとえにトップである自分の責任なのですが、
この状態は、とても良く無いと危機感を持っています。


本来、事業を前に進める為であれば
細かい事は気にせずに、もっとぶつかり、

お互いが良きライバルとして
指摘し合い、成長を求め合うべきです。

ビジョン達成のため、事業推進のため、自己成長のためであれば
厳しい環境や、高い目標、速いスピードも厭わないという
挑戦マインドのある人にとって、居心地の良い環境を産み出すべきで、

逆に言えば、
仲良しサークルのような働き方がしたい人にとっては
居心地が悪いぐらいの環境
にしなくてはならないと思っています。

この点は、2016年の最重要テーマの1つだと考えています。
上記した「パターンを知り、パターンに嵌らない」の通り、

組織の拡大期/成長期には、
多くの落とし穴(パターン)がありますが、

その全てにおいて
社内同士が気を遣うようなコミュニケーションをしていては
どの落とし穴も回避する事ができません。

要するに、パターンに嵌らないための大前提として
プロ同士の、率直で、真っ直ぐなコミュニケーションが鍵なのです。

よって、まずは僕自身が強い覚悟をもって
このテーマに取り組もうと思っています。


最後の反省は
「難航した資金調達プロセスと、資本業務提携のシナジー未創出」です。

2015年の7月に2.7億円の資金調達と
資本業務提携を発表したLiBですが、

その資金調達の後ろ側には、色々なドラマがありました。

この一連のドタバタと反省については、
いつか改めてブログにも自分への備忘録も踏まえて
記載したいと思っているのですが

要するに、自分が想定していた以上に
資金調達に自分の労力と時間をかけてしまった事と、

それによって、
いくつかの事業の打ち手が遅れてしまい、
事業の進捗に影響が出たことが、社長としての反省です。

無事に調達できた事だけみれば
「おめでとう!」という話なのかもしれませんが、

僕としては「理想の時間のかけかた」では無かったです。
そしてその結果、社長の時間という会社にとって一番のリソースを
最適に分配ができずに、事業推進が遅れたと思っており、
これは今後に向けて大きな反省となりました。

そして、事業上のシナジーを構想して
資本参加して頂いた株主兼パートナーの企業様とも

まだ願うレベルでのシナジーが実現できていないのも
座組みを描いた自分自身の責任だと思っており、
これも2016年には必ず目に見える形にしたいと決意しています。


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以上、改めてまとめてみて
光も陰も、本当に色々とあった2015年でしたが、

想定の範囲で事業が進み、
組織が成長できている現実に、
まずは大きな感謝をしています。

そして、反省を胸に、
創業から3年目を迎える2016年を
より実りある一年にできるように

正月にじっくり考え、ゆっくり休み
勝負に備えたいと思います。

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