LiB-log

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【オフィス出勤週0日正社員】家族と向き合う新制度をつくりました。

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LiBは、時短ママが大活躍している組織です。

全社員の約20%が時短社員。
今年に入ってからLiBにジョインしてくれた新メンバーも
18名のうち約30%は時短社員、
営業チームに至っては、なんと半数が時短ママです

そして、どの人も一緒に働ける事が誇らしいほどに
人格も働き方も、スタンスも思考も気持ちが良い自慢のメンバーです。

さらに、多様な働き方という意味では時短にとどまらず、
愛媛からの正社員としてフルリモートで勤務するメンバーがいたり、
週●日はオフィス勤務、それ以外は自宅勤務、、といったような
多種多様な働き方で、組織成果を実現しています

身も蓋も無い言い方をすれば、
多種多様な働き方を受け入れ、共存すると言う事は
単一の働き方をマネジメントする事と比べて
圧倒的に手間がかかります。

風土、文化、制度、ルール、個別対応、マネジメント、コミュニケーションなど、
全てにおいて複雑な設計と運用が求められます。

ただでさえ時間もお金も人員にも余裕の無い
スタートアップの我々が、
なぜこんな難しいコトに挑戦しているのか?

想いを書き記したいと思います。

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よくメディアで話題になる
保育園等の待機児童の数は
平成27年4月時点で、約45000名だそうです。

この問題は、働きたいママにとって大きな問題であり、
先日の「日本死ね」のブログも、政界含めて大きな話題となりました。

一方で、メディアでほとんど取り上げられない
待機老人という言葉を聞いた事がある方は
少ないのでは無いでしょうか?

老後に介護が必要になった際に利用する
特別養護老人ホーム等のキャパが足りずに
入りたくても入れない要介護老人の数です。

その数は、なんと既に50万人を超えており、
話題になりがちな待機児童のそれの10倍を超えます。

日本の人口構成を見れば分かる事ですが、
日本は赤ちゃんや若者の人口に比べて
圧倒的に高齢者の比率が高い、超少子高齢構造です。

そして、さらに深刻な事は
人口構成のボリュームゾーンである団塊世代は
まだ介護年齢に突入しておらず
本格的な介護社会の到来はコレからです

まだ入り口に過ぎません。

さらに、育児の場合は数年経てば保育園に預けたり、
6歳にもなれば小学校がスタートする事で一定の手離れが実現しますが、
介護は、長い場合には20年を超えます

要するに、
ケアが必要となる人口の数期間の長さ
育児のそれとは桁違いです。

さらに、最大のポイントは
介護問題は男女問わずに訪れます。

日本では、まだまだ育児休暇の取得率を見ても
育児の主役は(残念ながら)女性ですが、

こと介護に至っては
男性女性問わず、自分の両親が対象となるので
性別問わず、ほぼ全員が直面する問題です。

僕たち日本人はこの問題に
この先、正面からぶつかるコトとなります。

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僕たちLiBは、
働く女性たちがバリバリ働きたいフェーズでも、
ライフイベントによってペースを調整したいフェーズでも

仕事での自己実現と、プライベートでの自己実現、
いずれもを諦めずに挑戦し続ける事ができる社会を目指して
女性のキャリア支援を創業事業として展開しています。

男性と比べた時、
女性が活躍し続けるが難しい背景は

ずばり、出産と育児による
「時間」と「場所」の制約問題に収斂されます。

要するに
自分の事だけに24時間を使える男性に対して、
自分と「自分以外(=子供)」に時間を使わなければいけない女性は
必然的に「時間の制約」と、
子供の体調や年齢によって「場所の制約」が生じます。

言い換えれば、
女性のキャリア支援をしている我々は
通常の転職支援会社と何が違うかと言えば、

他のどの他社よりも
個人(女性側)が抱える「時間&場所の制約問題」
に対する悩みと向き合い、

一方で、会社(雇用側)の
「時間と場所に制約を持つ社員との向き合い方」
に対する悩みと向き合っている会社、というコトになります。

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女性のキャリア支援を掲げている我々が
本質的に対峙しているのは「時間と場所の制約問題」です。

この問題は、現在においては
出産/育児に直面しているママにおいて
問題が顕在化していますが、

日本が本格的に「時間と場所の制約問題」にぶつかるのは
実は育児ではありません。

本番は介護です

先ほども書いた通り、
介護はケアが必要となる人口数も期間も
育児のそれとは桁違いであり、

男性女性問わず、自分の両親が対象となるので
性別問わず、ほぼ全員が直面する問題だからです。

ただでさえ少子高齢化によって
働く人口(支える側)が劇的に少なく、
社会保障を受ける人(支えられる側)が劇的に多い、
という構造となる日本において

1億総活躍社会の実現は
悲願でも何でもなくて、必ず乗り越えなければ行けない
マスト事項だと思いますが、

未来の日本における最大の潜在リスクは
男女問わずに訪れる介護問題であり、
それが引き起こす「介護退職」です。

ママよりも圧倒的多数の
しかも働き盛りの40代以上の男女が、

ある日突然に「時間と場所の制約」を抱え、
結果として戦線を離脱していく、という潜在リスクを
日本中の企業が内包しています。

要するに、
これからの日本社会においては
「自分の事だけに24時間を使える社会人」というのは
20代の男女と、30代の男性ぐらいで、

30代の女性は出産/育児を抱え、
40代以降の男女は介護を抱える、といった世界が待ち構えています。

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もう、ワーママがどうとか、
時間と場所の制約がどう、とか議論する余地もなく

これからの日本は
「時間と場所の制約を抱える人」が多数になる社会なので

その前提で、
個人側も企業側も、選択肢を持たないといけないのです。

24時間を自分のためだけに使えて、バリバリ働ける人も
時間と場所に制約を抱える人も、
いずれもが、参加し活躍できる社会を実現しない限り、
この先の日本の未来はありません。

その実現の為に、
僕が一番大切だと思っている事は
働き方のフォーマット(形式)」を増やすコトです。

今の日本においては
正社員/フルタイム/オフィス出勤/副業無し/残業あり、といった
いわゆるバリバリキャリアの仕事中心的な働き方(フォーマット)が
正社員においては圧倒的多数かと思います。

出世するのも、管理職に登用されるのも、
ほとんどがこのケースです。

しかし、この1フォーマット中心の世界では、
制約社会を乗り越える事は不可能です。

・リモートでも参加できる
・時短でも参加できる
・午前中だけ、午後だけでも参加できる
・副業でも参加できる

このような多種多様な働き方のフォーマットを用意しなければ、
多種多様な方々に参加してもらう社会の実現は不可能です。

長くなりましたが、

これから待ち受けている介護社会(=時間と場所の制約を抱える社会)において
日本が一億総活躍を実現する為には

多種多様な働き方のフォーマット(選択肢)を実現し、
多種多様な方々の社会参加を実現する事が必要
であり、

僕たちLiBは、現状は「女性のキャリア支援」を謳っていますが、
本質的には「働き方のフォーマットを増やす事」という
社会課題に対して挑戦をしている
と言うのが本音です。

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日本において
新卒採用と言う文化を創り上げたのは
間違いなくリクルート社の貢献です。

創業者の江副浩正さんは
まずは自社(リクルート)を新卒の力で事業成長させ、

自分たちを成功事例とする事で
新卒の力で会社を伸ばしましょう(私たちのように)」と、
日本に新卒採用の重要性を啓蒙し、その文化を創り上げました。

僕はLiBでも、全く同じ事をしたいと思っています。

まずは、旗を掲げる我々自身が
時間と場所に制約を抱える人と、
まだ抱えない人が混在した組織を前提とし、

それでも強い事業成長を実現する事によって
多種多様な働き方で会社を成長させましょう(私たちのように)」と
社会にメッセージを発信し、

その結果、社会の形を進化させていく事が、
僕たちのミッションだと信じています。

そんな背景から、僕たちが創った1つの制度があります。

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複業(副業ではなく、複業)による社員の自己成長を応援する
複業応援制度の「メンバーシップオプション」です。

この制度は、社員の複業を公に認め、
その結果、自分で起業しながら働く社員なども実現したことから
メディアでも多数取り上げられ、大きな話題となりました。

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(WBSでも特集を組んで頂きました)

そして今回、そのメンバーシップオプションに続き、
第2弾として、家族と向かう為の制度として
ファミリーシップオプション」を発表しました。

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制度の詳細はこちらに詳しく書いていますので
ご確認頂けると嬉しいです。

オフィス出勤週0日正社員、記念日で使えるパートナー手当など 多様な働き方と家族も嬉しい5種類の支援で成果にもコミットする 『ファミリーシップオプション制度』開始 | 株式会社LiB[リブ]

特徴的なモノを抜粋すると・・・・

①オフィス出勤0日の正社員
②オーバー375(子供が熱を出した際の緊急リモートワーク切り替え)
③ココイチ休暇(子供の誕生日やイベントなど、特別な「ココ一番」に使える特別休暇)
④パートナーシップ手当(パートナーの誕生日または記念日にデート代をプレゼント)

といった内容が盛り込まれています。

ただ大前提として僕は、
時短社員の受け入れや活躍において一番大事なことは
制度よりも風土」だと思っていて、

LiBでは、まずは多様性を受け入れる風土を大事に育て、
その風土の上に、制度を乗せたいと思っていますが、

既に時短ママも多く存在している状況も踏まえて、
このタイミングで、経営としての覚悟と意思を表明する意味で、
そのメッセージとして、この制度を発表しました。

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先日は、この制度の発表キックオフもかねて
LiB初のファミリーデイとして「リブザニア」というイベントを開催しました。

20名近くのキッズたちが
LiBオフィスで料理をしたり、ママへのプレゼントを創ったり、
人生初の名刺交換をしたり、、、と

まさに家族と一緒に挑戦するLiBらしい
温かいイベントになったと思っています。

これからも、この制度に恥じないよう、
新しい社会を実現する開拓者としての誇りを持ち、

多種多様な働き方のフォーマットと
それによる事業成長の実現に挑戦して参りたいと思います。

最後に宣伝となりますが、
こんなLiB挑戦したい!というガッツに溢れたママさんを
現在、大募集しておりますので、

ご興味ある方は、以下のHPから応募頂けますと幸甚です。

https://www.libinc.co.jp/project-casting/#open-position

一緒に社会を進化させる挑戦を楽しみましょう!^^