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言いづらい事でも、本音で向き合う関係

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LiBでは毎月1度
「緊急ではないが重要なこと」
について全社員で語り合う

【LiBzCAMP(リブズキャンプ)】
と言う機会を設けています。


以前は有志参加で実施していましたが、
毎回、とても大切なコトを深く語り合う
会社にとって欠かせない場となっているために、

10月からは正式に
「会社の業務」として実施する形へ変更し、
全員が通常業務をストップして、
この場を設定しています。


毎日、めまぐるしく状況が変化し、
対応しなければならない仕事が
止めどなく続くベンチャーでは

強い意思を持って、
このような時間を確保しないと

毎日が「緊急性の高いもの」ばかり
に追われる形となり、


結果として、
組織や事業において
根本的な原因となっている課題に対し

じっくりと向き合う事なく、
課題を放置してしまう恐れがあるからです。


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そんなLiBzCAMPの10月のテーマは
「ぶつかり合いコミュニケーション」でした。

LiBが掲げる社内規範である
LiBzPRIDE(プライド)の1つに
以下のような言葉があります。


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賞賛とぶつかり合い、両方を惜しまない。

時に耳に痛い言葉であっても指摘しあえる関係性は、
互いに尊敬し信頼しているから成り立つもの。
信じている仲間からの賞賛は、何にも変えられない切り拓く力となる。


このような言葉は掲げているものの、
優しく、性格も穏やかな人種が多いLiBでは

仲間への賞賛や盛り上げは
名人級なのですが、

どうしても
「ぶつかり合い」の部分に
苦手意識を持つ人が多く、


結果として、

・本来、厳しく指摘すべき所で指摘し合えていない
・空気を読み過ぎた結果、自分の異論を発言できず消化不良
・自分の意見を主張せず、周りに同意してしまう

といった言わば
仲良しサークル的な症状が目立つようになっていました。


こういった状態を組織として放置すると、
組織内のコミュニケーションにおいて
徐々に、違和感や消化不良が蓄積し、

結果として、
自分の意見を陰でばかり主張する
陰口コミュニケーションや

表と裏では言動が変わる
裏表コミュニケーションの温床となります。


そして、その影響力は恐ろしく
数日前までポジティブだった雰囲気すら
数日でネガティブに変える
破壊的インパクトを持っていると思っています。

こういった目に見えづらい問題は
徐々に蓄積し →温床と化し →予兆が出始め →問題として顕在化します。

なので、問題として顕在化する前の
早めのタイミングで手を打つ必要がある
経営課題だと思っています。


今回のLiBでは
予兆と顕在化の間ぐらいで手を打ったので

経営判断としては、
後手に回ったな、、、と反省しています。

本来なら、あと5ヶ月早く実施すべきでした。
それだけで、事業の進捗がだいぶ違ったはず。

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さて、このような問題を抱える組織は多いかと思うので
少しでも参考になればと、一部内容を共有します。


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タイトルは
「コミュニケーションぶつかり稽古!」
と名付けて実施しました笑


お互いが真剣に向き合い
お互いの約束を大事に守ったり
お互いの成長にコミットし合う関係は
そんなに生易しい物じゃありません。

まさに、本気で晴れ舞台を目指す
オリンピック選手達のように

時には共に喜び、
時には厳しく指摘し合い、

まさに嬉し泣きと悔し泣きの連続のような、
そんな熱い関係を創らなければなりません。

でも、それぐらいしないと
スポーツ選手も勝てないし、
ベンチャーも成功できないと思うんです。

逆に言えば、
嬉し泣きしたり、悔し泣きしたりするぐらい
熱い気持ちで仕事と仲間に向き合って、

その結果、ひとりひとりが成長して
組織が飛躍し、ビジョンが実現されて行くという
やりがいを感じたくて、みんなLiBに集まっているんだと思います。


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なので、まずは
「悔し泣き、嬉し泣きができる仕事をしよう」
メンバー達に問いかけました。

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その上で、最初に僕がLiB社員に求める
コミュニケーションの大原則を示しました。

それが

「表 × 360度」

です。


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まず大原則として
アンダーグラウンドコミュニケーションはカッコ悪いよ、と。

もっと言えば、その行為は
LiBでは禁止事項であるとはっきり名言しました。


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そして、仕事の話は仕事の場で決着つけよう。
ルールとして場外乱闘は無しだよ、と。

これがについて。


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そしてもう1つが360度。

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特定の誰かに対してだけ向き合うのではなく、
自分が関わる360度すべての人との関係性を意識し、
お互いに関係を磨き合おう、と話しました。

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その上で、大前提として
「具体的なぶつかり合いシーンとは?」という事で

・指摘
・異論
・意見

この3つのシーンを取り上げ、
それら全てが上手に言える言えないは、
性格やキャラの問題ではなく
技術の問題である
と言い切りました。


全部書くと長くなるので
要点だけスライド載せます。

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ポイントは、
人物に対して言うのではなく言動に対して言う事。


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自分が感じた違和感や異論を
胸に閉まって述べない行為は
議論にコミットせずに議論放棄している行為である、と。


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当たり前だが、伝えなくては伝わらない。
そして意見を述べる為に、君は今ここにいる、と。


ざっくり要点だけですけど
まぁ、なんとなくでも
スライドからニュアンス汲み取って頂ければ。

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さらに、これらのコミュニケーションを
円滑するためのコアスキルとして

受け身の技術

発信の技術

という話をしました。

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自分としては
ココが一番のポイントだったのですが、

言いづらいコミュニケーションにおいて
実は一番大切なコトは

発信のスキルよりも、
受け手側のスキルだと思っています。

受け身の技術について
僕が伝えたいくつかのメッセージから
抜粋してスライド載せます。


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指摘されても必要以上にヘコまずに
素直に改善できる受け取り上手は、

指摘してもらえる成長機会が多く
その分、成長が早いです。

逆だと、
結局めんど臭くなって
言ってもらえなくなるので
最後は自分が損します。

しかも、それはずっと続くので
年齢が上に行けばいくほど、強烈に損します。


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確かに、指摘されたら
その瞬間はカチンと来る事もあるかと思いますが、

大前提は
「相手は良かれと思って言ってくれている」
という事を忘れちゃダメです。

これだけ思い出せれば
受け取り方も、活かし方も大きく変わります。


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最後にコレ。
すっごく大事です。

「人格で受け止めるのではなく
言動に対して受け止める」

相手は君を否定していません。
君の言動に対して、物申しているのです。
これが受け身の基本かと。

そして、極端に言えば、
指摘を素直に受け取れないのは
全て、受け手が下手ぐらいに思って良いかと。

もちろん、
指摘する側の言い方にも
色々とあるかと思いますが

相手は
言いづらい事にも関わらず
良かれと伝えてくれているので

その相手に
上手な言い方まで求めるのは甘えかと。

それよりも、
相手が言わんとしている事を
汲み取って聞くぐらいの意識が大事かと思います。

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端折りながら、ざっとの共有でしたが
大枠、こんなテーマで会話しました。

個人的には、
とても良い回だったなーと感じています。

あの日以降、
全てがガラリと変わったとは思いませんが
(そんな簡単じゃない)

でも少なくとも
参加したメンバーの意識が変わったのは感じるし、

少しずつ、
言動も変わってきていると思います。


本音で付き合う関係を
お互いに磨き続けて

一緒に嬉し泣きと悔し泣きができる
宝物のような仲間になれれば、と願っています。

それでは
10月もお疲れさまでした。

11月がんばろーー!
今年もあと残り2ヶ月!!!